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知られていないかくれ型食物アレルギー

食物アレルギーは、 食べてから症状が起こってくるまでの時間により、 二つの型に分けると理解しやすいでしょう。
サバを食べると、ジンマシンが出るとか、カニを食べて、腹痛や下痢になるなどは、食べてから短時間で症状が現われますので、因果関係も明らかです。即時型あるいははっきり型食物アレルギーと呼ばれています。たまに食べる物が、原因として多いようです。しかし、この型は食物アレルギーのほんの一部分にしかすぎません。

食物アレルギーの大部分は、毎日のように摂取している食物によって起こってくることが多く、わが国では牛乳・・大豆が群を抜いています。食物と症状との因果関係については、患者さん自身が気づいていることはほとんどありません。

なぜなら、症状は慢性的に出ていたり、毎日食べていても症状がいつもあるとはかぎらないからです。体の調子や気候の変化などの条件によって、症状が出たり消えたりしています。また、大量に食べたからといって、強く出るとはかぎりません。食べてから症状が出てくるまでの時間も、数時間から一、二日後のことが多いのです。 この型は、遅延型あるいはかくれ型食物アレルギーと呼ばれています。


かくれ型食物アレルギーの診断方法
診断には、従来の血液検査や皮膚反応は、あまり役に立ちません。実際に食物を除去してみて、症状の消失を確かめます。原因食物が除去されますと、五日から十日くらいで軽快してくる場合が多いでしょう。

症状の消失を得てから、再び与えてみて再現を確かめます。一から二日間くらいつづけて食べると、再現をみることが多いでしょう。こうした除去試験と投与試験を繰り返し行なってみることによってのみ、原因食物の診断が可能なのです。

ここで大切なことは、除去すべき食物成分をわずかでも含む食品をも完全に除去されねば、必ずしもよくならないということです。

原因食物として頻度の高い牛乳・卵・大豆除去の場合は、注意しなければなりません。牛と羊や山羊は、系統発生的に類似関係にありますので注意してください。卵アレルギーでは、理由はよくわかりませんが魚の卵にも共通に反応することがあります。大豆アレルギーとは、豆類蛋白質のアレルギーを意味します。

牛乳・卵・大豆などは日常食物なので、除去食を行なうことや代用食品が必要です。牛乳や粉乳に代わるMA-1ミルク(森永牛乳)、牛乳や大豆油の含まない食パン菓子類(日英堂)、純粋コーン油(日本食品加工)などがあります。



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