目次

1.台所用洗剤について

台所用洗剤台所での洗い物は毎日のことですから、洗剤についての不安を感じている人もいることでしょう。洗剤の主成分は、汚れを落とす作用のある界面活性剤。界面活性剤には、陰イオン系、非イオン系、両性イオン系があります。

この中で、活性酸素発生などいちばん不安の大きいのが、陰イオン系の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム。次が、アルファオレフインスルホン酸ナトリウム、次に不安なのが、アルキルスルホン酸ナトリウムです。

なお、これ以外の界面活性剤も、直接的な健康への害は小さくても、石けんの界面活性剤、脂肪酸ナトリウムを除いて、体内に入ると、他から入った環境ホルモンの体内での蓄積を促進させる働きがあるとも言われています。また、非イオン系のアルキルフェノールは、排出されたあと分解されてノニルフェノールという物質に変わります。この物質が環境ホルモンであることが問題です。

しかし、アルキルフェノールは、工業用合成洗剤の界面活性剤としては、よく使われますが、現在、家庭用洗剤には、ほとんど使われていません。
洗剤には、もうひとつ不安物質があります。界面活性剤ではありませんが、助剤の一つとして使われている蛍光増白剤。これも、環境ホルモンの不安がいわれています。

また、歯磨き、シャンプーなどでは、殺菌剤、防腐剤としての、パラ安息香酸、BHA,BHT、サリチル酸、湿潤剤のプロピレングリコール、香味料のサッカリンナトリウムなどの不安があります。

2.食品用のラップについて

次に、食品を包んだりするラップ類。塩ビ系ラップの原材料、塩化ビニル、塩化ビニリテンには、二つの問題があります。燃やされると、環境ホルモンのひとつ、ダイオキシンが発生すること。それと、塩ビ系ラップに可塑剤として使われる「フタル酸エステル」などの環境ホルモンの溶出の不安です。

食べものに直接ふれる食器や容器類(ほ乳ビンも含む)、子どもが口に入れがちなおもちゃも関心の高いところでしょう。食器や容器の原料樹脂に使われているポリカーボネートとメラミンが問題です。

カーボネートの原料、「ビスフェノールム」は環境ホルモンで、これが、食器や容器の使用中に溶けて出てくる不安があるのです。メラミンには、その原料のホルマリンが、やはり使用中に溶け出て、健康に害を与えるのではないかという不安があります。なお、ホルマリンの溶出が心配な原料は、メラミン樹脂以外にも、ウレア樹脂、フェノール樹脂などがありますが、メラミン樹脂以外は、あまり使われていません。






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