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うどん業界大手の利益を比べると明暗が分かれる
うどん業界上位の利益水準を実現しているトリドール、赤字基調のグルメ杵屋とサガミチェーンその差はどこからくる?


トリドールの快進撃が続いている。とくに想定客単価500円のセルフ式うどん店の「丸亀製麺」は、1ヵ月平均10店舗の新規出店といったところだ。12年には上海に中国1号店もオープンした。

焼鳥「とりど-る」やラーメン「丸醤屋」、焼そば「長田本庄軒」などを含めた、トリドール全店舗の1店舗1日平均売上高は26万円弱。本拠の近畿地区や中部地区、中国地区の店舗は全国平均を上回る。「丸亀製麺」に限れば1日の仕入6.6万円に対して、売上高は26万円強。ロードサイド店舗が多いことから、店舗価値は4300万円を超す。新規オープンに投じる資金も、1店舗平均7000万円超だ。

うどんの「杵屋」「めん坊」、そばの「そじ坊」や「そば野」などを運営しているグルメ杵屋。同社の全店舗平均ベースの1日売上高は16万円とやや伸び悩み。新設時の投資額はともかく、既存店平均の店舗資産価値は300万円を切るように安価だが、テナント出店が多いことが主な要因だろう。同社は航空機内食事業や鉄道・バス事業も手がけているほか、回転寿司の元気寿司への資本参加などを実行してきている。

サガミチェーンは、和食麺類の「サガミ」を中心に、中国・上海でも店舗を展開。
直営に加え、FC展開も推進。「サガミ」各店舗の1日平均売上高は、トリドールの「丸亀製麺」を上回る数字である。

うどん主体の3社だが、1000円の飲食提供で獲得している営業利益では明暗が分かれる。トリドールのそれはおよそ100円。業界水準を上回る高利益体質を実現しているといっていいだろう。一方、グルメ杵屋とサガミチェーンは赤字基調が続いている。
売上高の違いによるそれも大きいが、店舗運営のコストも利益に直結することはいうまでもない。1店舗平均従業員は、グルメ杵屋が1、4人、サガミチェーンは2.9人。対照的にトリドールは0.4人と少数の従業員による店舗運営で、1人が2店舗から3店舗を担当している計算になる。

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