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天然トロはあまり使われていない

回転寿司なぜ、回転寿司のマグロのトロがあれほどまで安いのかと疑問に思ったことはありませんか?

回転寿司はとても人気があり、お店もたくさんあるので、競争率が激しい食品の分野でもあります。
消費者にとっては価格競争の結果、安く食べれるのでうれしいのですが、やはり安さには理由があります。

回転寿司で出されるマグロのほとんどが、日本の商社がオーストラリア、地中海、メキシコ、クロアチア、スぺイン、トルコの沿岸で畜養させたものだからです。

畜養というのは、マグロ (クロマグロかミナミマグロが主)の養殖のことであり、海上の縦160メートル、横60メートル、深さ30メートルという広大ないけすに捕獲してきた若いマグロを放し、約1か月ほどで出荷する仕組みになっています。餌はイワシ、サバ、イカなどを粉末にした濃厚飼料が多く利用されています。

ミナミマグロで体長2メートル、体重150キロを超え、クロマグロだと300キロを超えるまでになります。天然マグロではトロがとれる部分はほんのわずかしかありませんが、畜養マグロでは全身トロとまではいかないものの、90%近くがトロに近いものになるのです。

しかし、いけすに入れた若いマグロの半分以上は出荷までに死んでしまうというのです。そのため、若いマグロを大量に捕獲する畜養もマグロ資源の枯渇化に拍車をかけているとの非難が出てきています。

マグロの畜養が始まったのは90年代の初めで、世界中の畜養マグロの多くに日本の商社が手掛けており、氷冷蔵されて空輸されているのが現状です。回転寿司チェーンには直で納入されているので、もっとも市場価格も安く、畜養マグロのトロは脂肪分がすぐに浮かんでくるから、素人でも分かります。

畜養マグロが回転寿司に使われていることが知られたのは、いまから数年前のことです。
名古屋の有名スーパーが開催した北海道物産展の回転寿司コーナーで、「津軽海峡一本釣りマグロ」として、赤身のにぎり2カン300円、大トロ750円で販売されていました。ところが、食べたお客が、「天然のマグロと味が違う」と気付いたのがきっかけで、天然1本釣りマグロが、実は畜養マグロであることがバレてしまったのです。

しかし、スーパーでも回転寿司でも「畜養マグロ」と表示してあるところはまずありませんので、原産表示で、地中海、メキシコ、オーストラリアなどと表示されているマグロには注意が必要です。



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