卵・パンを買うときに安全な選び方のコツをわかりやすく解説
卵黄にはコレステロールが多いからといって卵を食べない人がいますが、一個食べるくらいは関係ありません。
コレステロールは細胞膜やホルモンの材料で、一定の分量は必ず必要な成分なので、ある程度はとったほうがいいのです。
卵黄には、そのレシチンという脂質が30%以上含まれています。レシチンは細胞膜を構成する成分で、新陳代謝を活発にし、コレステロールを抑えるほか、脳や神経系を活発に働かせる効果もあるといわれます。
記憶力や集中力が必要な人は、卵が欠かせないという言い方もできるでしょう。
卵黄にはレシチンのほか、カルシウム、鉄分、ビタミンA、B1、B2、Eなどが豊富です。
一方、卵白は水分がほとんどで、脂質はまったくありませんが、そのなかに含まれるたんぱく質は卵黄よりも優れていて、プロテインスコアでは100を示しています。
アミノ酸がどんな食材よりも完全なバランスで含まれているのです。卵の栄養は卵黄だけだという俗説もありますが、それは間違いです。両方を食べて、初めて完全食品といえるのです。
寿司店の腕は玉(卵)でわかるといった言われ方もされます。しかし家庭料理では、オムレツのできばえ、味、栄養価はひとえに卵の鮮度にかかっています。
だから、卵を買うときはできるだけ商品の回転の速い店を選ぶのがポイントです。
卵は有精でも無精でも、生きていて生理作用が働いています。つまり呼吸をしているのです。だから洗ってはいけません。洗うとクチクラ層という外側の層がはがれて、微生物にさらされるため腐りやすくなります。
2.パン
いまではすっかり、日本人の主食である米に肩を並べた感があるパン。あんパンのような菓子パンや、 焼きそばパンなどの惣菜パンのように、 日本独自のパン文化ができあがっています。
しかし、パンに含まれる食品添加物には問題のあるものも多く、表示を確認して少しでも添加物の少ないパンを選ぶことが大切です。
とくに添加物が多いのが、ソーセージ、コロッケ、焼きそばなどをはさんだ惣菜パンです。
たとえば、ソーセージをはさんだパンなどは、ソーセージに亜硝酸ナトリウムが使われていることが多いので、避けるべきでしょう。子ども向けの菓子パンも、香りや色をつけるために添加物が多い傾向にあるので注意が必要です。
原料となる小麦粉にも心配があります。小麦粉の多くは外国から輸入された小麦が使用されています。この小麦には、強力な毒性をもつポストハーベスト農薬や、発ガン性や肝臓障害が認められている燻蒸剤が残留している危険性があります。実際、北海道消費者協会の調査では、輸入小麦を使用したパンのすべてから、クロピルホスメチル、マラチオンという残留農薬が検出されました。
環境ホルモン全国市民テーブルや農民連食品分析センターの調査でも同じ結果がでています。 小麦の外の皮に近い部分を使ったランクの低い小麦粉はとくにこの傾向が顕著で、
こうした小麦粉から作られた給食用のパンからは、 より高い濃度の残留農薬が検出されました。
こうした間題に対して、政府は「基準値以下なので間題ない」という立場ですが、化学物質の、汚染は環境ホルモンのようにより微量での影響が心配されるようになっていますし、
なにより成長過程にある子どもの食べ物ということもあるだけに、大いに不安が残ります。
デパートの地下や街角で見かける焼きたてパンの店で売っているパンも、安心はできません。包装していないため表示の義務がないだけで、 添加物が使われている可能性は高いのです。
そもそもパン食は、トーストと卵料理にコーヒーの朝食といったように、おかずのバラエティが乏しく、多品目とおかずをバランスよく食べるという食生活がつくりにくいものです。パン食に偏っていると思ったらごはん食に変えてみます。その他にはホームベーカリーで自分で材料を購入し作る方法などがあります。
表示例:調理パン
名称 | デニッシュ |
個体識別番号 | 小麦、マーガリン、卵、砂糖、ショートニング、パン酵母、ブドウ糖、香辛料、VC、カロチン色素 |
賞味期限 | 別途記載 |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて常温で保存 |
販売者 | 株式会社○○ 住所 |
⇔イーストフードの代わりにビタミンCが使われている。この記載がある方を選ぶようにしましょう。
表示例:食パン
名称; | 食パン |
個体識別番号 | 小麦粉、砂糖、マーガリン、イースト、ショートニング、食塩、脱脂粉乳、イーストフード |
内容量 | 8枚 |
賞味期限 | 表面に記載 |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて常温で保存 |
販売者 | 株式会社○○ 住所 |
⇔イーストフードの中に臭素酸カリウムが含まれている可能性があるので表示をよくチェックする