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味覚を教えるべき学校給食に多量の添加物や農薬が使われている
小麦の自給率は、13%です。そのほとんどが、アメリカ、カナダ、オーストラリアから輸入されています。農水省が実施した輸入小麦の2005年調査では、アメリカ産小麦はクロルピリホスメチルが検体の91%、マラチオンが94%の割合で残留していました。

カナダ産小麦は、マラチオンが89%の割合で残留が確認されています。いずれも有機リン系の殺虫剤です。有機リン系の殺虫剤は、視神経障害の要因であり、環境ホルモン(内分泌かく乱化学物質)作用が疑われています。

アレルギーの原因ともなり、また摂取し続けると、生殖機能に障害が出る心配があるとも言われています。環境ホルモン作用のある代表的なものは、ダイオキシンです。

ダイオキシンの測定値は、ピコグラムです。一兆分の一グラムのことです。一円玉一個が一グラムですから、一円玉の一兆分の一という微量な単位で測定しなければならないほどの猛毒です。小学校のプールに一滴落ち込んだだけでもそのプールの水は取り替えた方がいいと言われています。

農水省は、輸入小麦の農薬残留値は基準以下だと言っていますが、子どもたちが口にする学校給食のパンやうどんに使用するのは止めるべきでしょう。


改めるべきは国の農業政策
このままでは田や畑のない日本にいま「品目横断対策」などの名のもとで、農業つぶしが始まっています。それは農民に対して4ヘクタール、20ヘクタールのものさしを当て、それ以下の農地しかもてない農民に対しては、「お前さんたちは農民じゃない」と選別しふるいにかけるやり方です。これは明らかに間違っています。

いま、食料自給率が落ち込んでいるとはいえ、1億2800万人の国民の食料は、兵庫では10万5000戸、全国では280万戸の農家の人たちによって支えられています。それをこのものさしでふるいにかけるとわずか3%の農家の人たちに国民の食料を委ねることになってしまいます。
これはきわめて危険な方向です。

現に兵庫県内でも、農家戸数10万5000戸、農地面積7万7300ヘクタールのうち、4ヘクタールのものさしで「担い手農家」の認定をうけている農家は300戸、20ヘクタールのものさしで「集落営農」の認定をうけているのは204集落程度です。実に農地面積の7%ほどです。

昔から日本では「三里四方の野菜を喰え」と地産地消の大切さを教えています。田んぼや畑のない日本にしてしまってはダメです。江戸時代、日本には7万1300の村がありました。そこには、いっしょに文化や祭りを楽しみ、自然に対しては節度をもち、よい仲間をつくり、お互いを認め合う地域社会を大切にする、そんな土地柄がありました。これからの100年、どんな社会をつくっていくのか、一人ひとりが考える時代を迎えたと言えます。



学校給食はだいじょうぶか
日本冷凍食品協会の2001年度の「冷凍食品ユーザー調査」によると、その利用実態は、金額割合で、弁当の86.4%に次いで学校給食が56.1%と二番目に高く、ファミリーレストランの56%、ファーストフードの45.2%を上回っています。

学校給食での冷凍食品の使用理由は、「調理の手間が簡素化される」「価格が安価、安定」「品質が一定」この三つの回答が圧倒的です。「品質がよい」「安全」は回答にほとんど出てきません。

学校給食で大切なのは、味覚を教えることです。甘い、苦い、酸っぱい、塩からい、この四つの味覚は特に大切です。添加物たっぷりの冷凍加工食品の利用は、小学校給食での味覚の教育を最初から放棄していることになります。

また、環境ホルモン作用が指摘されている輸入野菜や輸入小麦の残留農薬も心配です。子どもたちのアレルギー性疾患の原因と言われ、精子の数が減り、動物が雌化し、生殖機能に影響を与えると言われている環境ホルモンを含んだ食べ物を学校給食の場で子どもたちが食べ続けることは心配です。

骨なし魚も学校給食に広く利用され始めています。人件費の安い中国やタイ、ベトナムで冷凍の魚を半解凍して開き、ピンセットを使って手作業で魚の骨抜きをし、結着剤を使ってまた元に戻し、再び冷凍したものです。サバ、サワラ、赤魚、カレイ、タチウオなど魚の種類も豊富です。

もともと高齢者向けに病院食用に売り出されたものです。次第にファミリーレストランや弁当チェーン店、ホテルの朝食バイキングなどに幅広く普及され、学校給食にも利用され始めました。

「子どもが給食で魚の骨を喉に引っかけると、学校の責任を問われてしまう時代。魚の献立を出したい栄養士さんに喜ばれている」
とは食品メーカーの話です。

しかし、魚の骨から出る旨味やだしがまったく期待できない魚を食べて、子どもたちの味覚が育つでしょうか。だしや調味料を多くした人工的味つけの骨なし魚が子どもたちの味覚になってしまいます。
学校給食には、冷凍食品や加工食品、輸入野菜や輸入小麦を使わないよう声を大きくしていくことが大切です。

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