目次

1.加工食品の注意点
加工食品
加工食品とは、食品手を加えたものであり、種類は、水産練り製品・肉加工品・乳加工品・嗜好食品・調味料・菓子類・冷凍食品・レトルト食品・缶詰食品・インスタント食品などたくさんあります。

そんな加工食品の注意点といえば 、まず第一に食品添加物でしょう。

なお、令和3年1月15日現在で日本の食品添加物の数は829品目(香料を含む)あります。日本は基準が緩いとされていますが、アメリカは倍の数があります。


では何のために添加物を使うのでしょうか。

豆腐の凝固剤やマーガリンの乳化剤のように食品の製造に必要なものをはじめ、保存料や酸化防止剤、栄養価を高める強化剤、着色料.着香料.漂白剤、品質改良剤やウィンナーなどの結着剤……と、さまざまな用途があります。

健康への害がないと認められた上で許可されているわけですが、ものによっては、たくさんとり続けることで発ガン性や、カルシウム不足による骨への悪影響、鉄分の吸収阻害による貧血を起こすなどの不安があります。

特にマークしたほうがいいのは、保存料のソルビン酸、着色料のうち赤色三号のように数字がついたもの、コチニール色素、リン酸塩などです。

近ごろ話題になっている「活性酸素」と、添加物の関連も見逃せません。活性酸素は本来、細胞の活動によって自然にできるもので、体内に入った病原菌などの異物を攻撃する役目もします。

けれどそれが過剰になると体そのものを攻撃して万病のもとに……。活性酸素が過剰になる原因の一つが、添加物の多い食生活だというわけなのです。

さらに人格形成の害を指摘する説も出ています。添加物による画一的な味が「すぐにキレる性格」をつくってしまうという見かたです。なぜでしょうか。

保存料などを使うと食品の味が悪くなります。それをごまかすために、添加物で甘くしたり塩辛くしたり、グルタミン酸のようなうまみ調味料を入れたりすることになる。

だから、たくさんの種類の食品を食べているようでも、実は限られた同じような味ばかり味わってしることになるのです

そして食材ごとの微妙な味わいがなくなり、人工的なおいしさばかりに慣らされると、味覚細胞の中でも特定の細胞だけが刺激を受けて発達します。

すると、視野が狭く他人の立場を考えない、いつも欲求不満でイライラしている人間ができるという説があります。中学生などの暴力事件の背景に食生活があるのではという指摘もうなずける気がします。
添加物以外にも、加工食品の容器から環境ホルモンが溶けだす不安が言われています。これ画一については個別の項目でふれます。



2.納豆
ココが良くない
納豆のネバネバには、ナットウキナーゼという成分が含まれています。この成分が血液の流れをよくすることがわかったことや、高タンパクでビタミンも豊富なことから、納豆は健康食品として人気が高い食品の一つとなっています。

納豆が大豆から作られるのはご存じの通りですが、日本の大豆自給率は食用品に限ると22%(2003年)で、残りのほとんどを、アメリカやブラジル、カナダ、中国などからの大量輸入に頼っているのが現状です。

なかでも、極小粒大豆は輪入ものが大半です。これらの輸入大豆には、日本で使用が禁止されている農薬や、収穫後に使われるポストハーベスト農薬が、 かなり残留している可能性があります。 さらに、大豆を港の倉庫で保管しているあいだ、害虫の被害が出ないように燻蒸されますが、この燻蒸剤は、ガンや肝臓障害を引き起こすことが確認されています。

大豆で心配なのは、遺伝子組み換え大豆が使われていないかどうかでしょう。2002年の農水省の調査では、「有機」表示をしている納豆から遺伝子組み換え大豆が検出されています。知らぬ間に混入してしまったのか、確信犯なのかはわかりませんが、消費者にとっては不安を募らせる調査結果です。
また、市販されている納豆にはたれとからしが付いていますが、その多くに食品添加物が使用されています。

解決方法
納豆を選ぶときには、なかには偽っているものもありますが、「有機」や「国産大豆100%使用」の表示があるもの、国産大豆シンボルマークがついているものにしましょう。こうした表示がない製品は、輪入大豆を使っていると考えてよいでしょう。

より安全な大豆を求めるには、 生産農家と消費者を結びつける運動として大豆畑トラスト運動に参加するという方法もあります。
遺伝子組み換えの不安のない大豆を求める消費者の声、 そのニーズに応えたい食品会社の意向もあって、米からの転作で作付け面積が増えて、国内の大豆の生産量も増える傾向にあります。

消費者からすれば、歓迎すべきニュースです。味付けには、 添加物が使用されているたれやからしではなく、自宅にあるしょうゆなどを使う方がいいでしょう。


表示例:納豆
名称  納豆
個体識別番号 【納豆】丸大豆(遺伝子組み換えでない)、納豆菌【たれ(別添)】かつおだし、食塩、しょうゆ、砂糖、魚介エキス、調味料(アミノ酸等)【からし(別添)】からし、でんぷん、食塩、着色料(ウコン)、増粘多糖類
内容量 50g
賞味期限 表面に記載
保存方法 10度以下で保存
使用上の注意 開封後はお早めにお召し上がりください
販売者 株式会社○○
住所



⇔たれやからしには食品添加物が多種類入っている
⇔増粘多糖類のなかには発がん促進物質といわれるカラギーナンも含まれる。アミノ酸のなかには摂りすぎるとよくないものもある


3.かまぼこ・はんぺん・ちくわ

ココが良くない

かまぼこやはんぺん、ちくわの原材料となっている魚は、国内外の100種類にものぼるといわれます。しかし加工されてしまえば、どのような魚が使われているのか、どこから仕入れた魚なのかも、消費者にはわかりません。

スーパーの棚に並ぶかまぼこの表示を見比べてみると、 数多くの添加物を使っている製品とそうでもないものがあり、同じかまぼこでも大きな差があることに気がつくでしょう。

たとえば、 保存料として使われる食品添加物にソルビン酸があります。 ソルビン酸は同じく食品添加物の亜硝酸ナトリウムと反応して、 発ガン性が疑われるエチルニトロル酸を作り出すことがわかっています。

このソルビン酸、実は冷蔵しながら輸送する技術が発達した現在では、ほぼ必要のない添加物です。東京都生活文化局が2000年に行った商品テストでも、きちんと冷蔵していれば、ソルビン酸を使用している食品と不使用のものに違いは認められませんでした。

それでも添加されるのは、万が一の苦情を避けるためなのです。もし常温でかまぼこを保存して傷めてしまい、メーカーに苦情を寄せたり、自分のミスをメーカーのせいにしたりする困った人をなくすために、すべての消費者が発ガン性との関連が疑われる、必要のない物質を食べなくてはならないのです。

解決方法

添加物を極力使用していない商品を選んで買うようにしましょう。少し割高になるかもしれませんが、健康のためです。消費者が添加物を使わない商品を選択すれば、企業の側の意識も変わってくるはずです。

どうしても食べたい商品に添加物が入っている場合は、 食べるまえに次のような対策をとって自衛しましょう。
かまぼこなどに含まれている添加物は、水に溶けやすいものが多いため、調理するときは、軽く洗ったあと湯通しするとよいでしょう。包丁などで切り目を入れ、中まで火が通るようにして5分以上ゆでれば、添加物はずいぶん減少します。添加物が溶け出しているゆで汁は、捨てるようにしましょう。
はんぺんやちくわをおでんの具などに入れるときもつゆで煮る前に一度ゆでておくようにしましょう。


表示例:かまぼこ
名称 蒸しかまぼこ
個体識別番号 魚肉、でんぷん、卵白、みりん…
内容量 100g
賞味期限 枠外に記載
保存方法 10度以下で保存
販売者 株式会社○○
住所

⇔どんな魚が入っているか、どこでとれたものなのか不明










4.漬物

ココが良くない

見た目はきれいな漬物ですが、どんな野菜を使って漬けられたのかを知ることはできません。裁培時にどんな農薬が使われたのかはもちろん、質の悪い野菜が使われている可能性もあります。

最近では、中国やアメリカからの輸入野菜の量が増加しています。輸入野菜には、日本では使用が禁止されている農薬や、 収穫後に使われるポストハーベスト農薬が大量に残っている危険性もあります。

市販の漬物には、野菜の見た目をよくしたり保存できる期間を延ばすために、さまざまな食品添加物が使用されています。もともとが保存食のはずなのに保存料を添加するというような、おかしなことが行われているのです。

とくに注意が必要なのは?
漬物に使用されている添加物は、ほかの食品にも広く使用されています。そのため、同じ添加物を使ったほかの食品を一緒に食べると、一品ずつは少量でも、トータルで多量の添加物を体に取り込むことになり、体への影響が心配されます。

なかでも、赤3、黄4など「色十数字」の名称がついているタール系色素、ソルビン酸やソルビン酸力リウム(ソルビン酸K)、安息香酸ナトリウムは、危険な添加物です。この中には、互いに反応して発ガン物質を生成する添加物もあるため、これらが使用されている漬物と、同じ種類の添加物が使用されているハムやウィンナー、ベーコン、コンビーフなどの肉加工品との食べ合わせには、とくに注意が必要です。

解決方法
危険な添加物をよく覚えておいて、買う前に必ずチェックするようにしましょう。スーパーなどでパックされて売られている漬け物には、ヌカや漬け汁に、しばしば保存料や甘味料が含まれています。食べる前に、ヌカや汁は捨てるようにしましょう。また、野菜の表面についている添加物を落とすためにも、一度洗ったほうがよいでしょう。

パック詰めではなく、店頭で量り売りをしている責物は、手作りの雰囲気があって一見安全に見えます。しかし、こちらも添加物を使用していることには違いありません。むしろ添加物表示のラベルが貼られていないため、どんな添加物が使われているかわからず、かえって危険な食品を買わされることになりかねません


5.ふりかけ
ココが良くない

お弁当にアクセントをつけるふりかけは、多品目を一度に食べられるという利点もあります。しかし、なかには添加物漬けの商品もあります。

2002年6月、広島の食品メーカーが、「赤ジソふりかけ」の回収を行いました。理由は工業用の潤滑油が漏れ、長期間にわたってふりかけに混入していたというものでした。事件の構造は、ダイオキシン被害を起こした力ネミ油症事件と変わっていません。

解決方法

素材はさまざまですから、原材料表示を確かめて買うようにしましょう。
家庭で作るのも選択肢の一つです。たとえば、みそ汁のだしをとったあとのかつお節を電子レンジで乾燥させて細かくくだくだけで、ふりかけの味をひきたてる粉末ができあがります。

料理の際に残ったちょっとした野菜の切れ端も、細かく刻んでフライパンで炒ればふりかけの素になります。 こうして作ったふりかけならば、添加物の心配もありません。家庭から出る生ゴミも減量できて、環境にもプラスなエコクッキングです


6.コンビニ弁当・惣菜・おにぎり
ココが良くない

食べ物から日用品まで、あらゆる商品をとりそろえたコンビニエンスストア。日常的にコンビニの弁当や惣菜などを食べているのは、一人暮らしの人だけではないでしょう。

しかし、その便利さの陰で、数多くの食品添加物が使われています。最近では、コンビニ弁当の害を訴える声も多く、 そのせいもあってか、 コンビニ側も保存料を使わないなど、 努力のあとを見せるようになっています。

それでも、お弁当の表示を見ると、後ほど説明するような非常に毒性の強い添加物がたくさん使われています。また、揚げ物などに使われる植物油には、パーム油が使われている可能性があります。パーム油には、発ガン性がある酸化防止剤、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)が添加されている恐れがあります。 惣菜も添加物については同じです。

おにぎりの場合は、具によってはタール系色素、カラメル色素、ソルビン酸やソルビン酸カリウム、亜硝酸ナトリウムなどがよく使われています。
街のお弁当尾やデパートの惣菜コーナーでは、 当然使用されていると思われる添加物の表示がされていません。制度上、免除されているのです。それを考えると、添加物の表示に関しては、コンビニのほうが進んでいるともいえます。

とくに注意が必要なのは?
コンビニの商品に含まれる危険な添加物は、次のように他の食品にも多用されています。 一緒に食べると、多量の添加物を体内に取り込む可能性があります。
◎亜硝酸ナトリウム…ハム・ウインナー・ベーコンなどの肉加工品、ちくわ・はんぺんなどの魚肉練り製品、いくら、すじこ、たらこなど。
◎ソルビン酸…肉加工品、魚肉練り製品、漬物、ワインなど。
〇リン酸ナトリウム…肉加工品、魚肉練り製品、缶請、アイスクリーム、漬物、清涼飲料水など。
◎アナトー色素…菓子類、アイスクリーム、チーズなど。
◎コチニール色素…肉加工品、プリン、ゼリーなど。
◎タール系色素…菓子類、漬物など。
◎カラメル色素…菓子類、しょうゆ、ソース、清涼飲料水など。

このうち、とくに亜硝酸ナトリウムは、ソルビン酸や保存料の安息香酸ナトリウム、魚類(とくにタラ科)に含まれているジメチルアミンやメチルグアニン、肉類のスジ部分に含まれるコラーゲンと一緒に摂取すると、体内で発ガン物質が生成されます。

解決方法

育ち盛りの子どもの脳や体に、食品添加物がいいはずはありません。実際、清涼飲料水やバランスの偏ったジャンクフードが、子どもの健康だけでなく、精神面にも悪い影響を与えるという研究結果があります。

朝お弁当を作る手間をおしんだり、帰宅時間がおそいからと小遣いを与えてコンビニの弁当で代用するのは、子どものためによくありません。冷凍庫や冷蔵庫をうまく活用して、できるだけ手作りの料理を食べさせる工夫が大切です。

しかし、コンビニのお弁当は便利なもの。たまに利用するなら、表示を見て危険な添加物が少ないものを選びましょう。「保存料・合成着色料無添加」と表示されていても、他の添加物が使われている可能性があります。 原材料の表示をよく見てから買いましょう。
おにぎりなら、炊き込みごはんのおにぎりはあまり危険な添加物が使われておらず、比較的安全です。

表示例:弁当
名称 五目飯弁当
個体識別番号 五目飯(鶏肉、たけのこ、にんじん、ごぼう、しいたけ)厚焼き玉子、鶏の照り焼き、PH調整剤、グリジン、酢酸、エステル、カラメル色素、発色剤(亜硝酸ナトリウム)
内容量 100g
賞味期限 枠外に記載
保存方法 10度以下で保存
販売者 株式会社○○
住所

⇔PH調整剤;クエン酸など。食品を酸性気味にし、微生物の増殖を抑える

⇔亜硝酸ナトリウム:魚のタンパク質と反応するとニトロソアミンが生じる。魚介類を使っている弁当に使用されている場合は避けた方がよい


7.そのほかの気をつけたい食材
ハム・ソーセージ
亜硝酸Na
発色剤の亜硝酸Naが多く添加されており、食肉中のアミンと結合して発がん性のあるニトロソアミン類を作り、がんになるリスクを高めるといわれています。

お菓子類
お菓子をキレイな色に仕上げるためには、着色料が使用されています。
ツヤを出すための光沢剤、おいしそうな香りを出すための香料など実は添加物まみれです。

最近では使用も減ってきましたが、”タール系色素”が原材料欄に記載されていたら、食べない方が良いでしょう。(赤色○号とか黄色○号と記載されています)

カット野菜、カットサラダ
袋詰めにされているのでとても便利で使い勝手がいいですが、変色を防ぐために次亜塩素酸Naが使われています。 次亜塩素酸Naというのは、カビ取り剤や漂白剤の主成分として使われており、 裏を返すと実は猛毒の一種なのです。
次亜塩素酸Naを薄めて食品にかけると、 殺菌効果と変色防止効果の2つがあります。袋を開けて塩素系の匂いがしたら要注意です。

食パン・菓子パン
パンを作るためには100種類前後の添加物を使ってよいとされています。 この中で最も大きな問題は、臭素酸カリウムというものです。

臭素酸カリウム
安い食パンなどに多く危険な臭素酸カリウム(発がん性物質)が添加されています。



「加工食品」で見分ける「よい店」
製造年月日まで表示されているものや、パック表示に、「無漂白」「無着色」「特選」「極上」「完熟」などの強調表示やキャッチフレーズ表示が目立つ加工食品が多いところはだめです。また、食品添加物表示の数が少ないものが多いことがポイント


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