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1.子どものことを考えているとは思えない製品ばかり
子どものことを考えているとは思えない製品ばかりコンビニやスーパーなどには子どもたちが大好きなお菓子や清涼飲料、カップラーメン、ソーセージ、プリン、ゼリーなどがズラッと並んでいます。しかし、子どもたちの体にとって良いものがどれだけあるのかというと、はなはだ疑問です。

子どもは大人と違って成長過程にあり、体も脳も発達し続けています。それだけ食品からとる栄養素が大切
であり、タンパク質や脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維などをバランス良くとる必要があります。しかし、市販の食品がそれらを考慮して製造されているといえるでしょうか?糖分や脂肪、塩分などを過剰にふくむ製品が多く、子どもたちの肥満や高血糖、高血圧などの原因となっています。

また、安全性の疑わしい食品添加物が安易に使われた製品がとても多いのです。強烈なにおいの香料が添加されたグミやガム、赤や黄色の合成着色料で色付けされたソーセージや漬け物、カラメル色素で茶色く色付けされたカップ焼そばやレトルトカレーなどなど。

とても子どものことを考えているとは思えない製品ばかりです。さらに最近では、肥満の子どもが増えているためか、安全性の疑わしいゼロカロリーの合成甘味料がお菓子や飲料などにやたらと使われています。原材料に「スクラロース」、あるいは「アセスルファムK (カリウム)」と書かれているのを見たことがあると思いますが、それらがそうです。

添加物は、食品を加工しやすくする、色やにおいを付ける、保存性を高めるなど、業者にとってはとても便利なものです。しかし、消費者にとってほとんどメリットはありません。それどころか、発がんの危険性を高めたり、臓器の機能や免疫力などを低下させる可能性のあるものが少なくありません。また、口内や腸の粘膜を刺激して、不快な症状をもたらすものもたくさんあるのです。

添加物には、石油製品などから化学的に合成された合成添加物と、自然界にある植物、海藻、昆虫、細菌などから抽出された天然添加物とがあります。とくに問題なのは合成添加物で、それは次の2種類に大別されます。

①自然界にまったく存在しない化学合成物質
②自然界に存在する成分をまねて、化学的に合成されたもの


のうちとりわけ問題なのは、① に当てはまる添加物です。これらは、実は人間にどのような影響をもたらすかはほとんどわかっていません。なぜなら、人間で安全性が調べられているわけではないからです。ネズミなどを使って動物実験が行われ、「害をもたらさないだろう」という推定のもとで、食品に使用が認められているにすぎないのです。

2. しかし、体の構造が複雑でデリケートな人間と動物とでは当然違いがあり、人間に悪影響をおよぼす可能性は否定できないのです。そもそも、これらの化学合成物質は未知な部分がひじょうに多く、人間の体内でどのような作用を示すかも、また未知なのです。したがって、本来なら誰もが口にする食品に混ぜるべきではないのです。ところが、実際にはアセスルファムKやスクラロースのほか、合成着色料の赤色102号、黄色4号、黄色5号、青色1号など、①に該当するものが数多く使われているのです。

ちなみに、②に当てはまる添加物は、ビタミンA、C、E などのビタミン類、クエン酸、リンゴ酸などの酸、L- グルタミン酸ナトリウムなどのアミノ酸類など、もともと食品にふくまれている成分が多いため、比較的安心できるものが多くなっています。

ただし、一度に大量にとったり、数多くのものをとったりすると、顔や腕などに灼熱感を覚えたり、あるいは胃がもたれる、重くなる、張る、痛むなどの胃部不快感をもたらすことがあるので、注意が必要です。①に該当するものでとくに問題なのは、スクラロースとアセスルファムKです。これらは、スナック菓子やスポーツドリンク、炭酸飲料など実に多くの製品に使われていますが、人間の体の中で代謝されません。つまり、砂糖などと違って、分解されてエネルギーとして使われることがないのです。だから、ゼロカロリーなのです。


もしプラスチックが食品に混ぜられていたら、みなさんは「食べたくない」と思うでしょう。プラスチックは、いうまでもなく食べ物ではありません。体内に入った場合、代謝されることはなく、何もプラスになることはありません。ところが、スクラロースとアセスルファムKもプラスチックと同じようなものなのです。それは体内に入っても、同様に代謝されません。そして、腸から吸収されて血液中に入って、体中をグルグル巡ります。
その結果、肝臓や腎臓にダメージを与えたり、さらに細胞の遺伝子に影響することが心配されます。厚生労働省は、スクラロースとアセスルファムK について、安全性に問題はないということで認可しましたが、動物でしか調べていないので、実際に、人間に安全なのかはわかっていないのです。

しかも、動物実験で得られた毒性データが軽視された面があります。実験では、肝臓にダメージを与えたり、免疫力を低下させるなどが示唆されました。しかし、それらのデー夕は軽視され、結局、認可されてしまったのです。ですから、これらを摂取するのは止めた方がいいのです。とくに成長期にあるお子さんは。


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