目次

フランチャイズ(FC)による店舗展開での売上を比較してみた
1. サーティワンのアイスクリームと壱番屋のカレー
1OOO円の販売で100円以上の儲けの秘密は
業界全体ではパッとしないものの、儲けている外食企業も少なくない。アイスクリームのサーティワンアイスクリームと「カレーハウスCOCO壱番屋」の壱番屋もその代表格。共通点は、フランチャイズ(FC)による店舗展開が中心ということ。両社は1OOO円の飲食を提供して、100円を超す営業利益を実現。外食業界売上高トップのゼンショーHDや日本マクドナルドHDのそれを上回る。

サーティワンがアイスクリームケーキやダブルコーン・カップの各種アイスクリームを1000円分販売したとしよう。その営業利益は、150円。乳原料の値上がりで原価が上昇、営業利益は145円と減少しているが、売上高そのものは過去最高だった。売上高が伸びれば人件費などの割合は少なくなる。

また、たとえば、店舗が増えれば人員も多くなり、それだけ人件費も拡大する。サーティワンの「給料・手当・賞与」の計上金額は、8.5億円、平均年間給与756万円である。しかし、売上高を年々増やしてきたことで、1000円の販売に占める「給料・手当・賞与」の割合は、「57.8円→55.8円→53.7円→51.4円」と下降しているのだ。

ほぼ全店がFCであるサーティワンの店舗は、全体で本部からアイスクリーム114億円を含めておよそ157億円の商品を購入、それを416億円で販売。1店舗1日平均の来客数はおよそ144人といったところだ。

カレーの「COCO壱番屋」を中心に「パスタ・デ・ココ」「麺屋ここいち」「につくい亭」「うなぎ屋壱番」も展開している壱番屋も儲けを拡大。1000円の販売につき獲得している営業利益は、100円を突破した。

ただし、「カレーハウス壱番屋」のFC店舗(モデルケース)に限れば、月額は480万円であることから、1店舗1日平均売上高は16万円、1座席あたりの1日売上高は約4500円という計算になる。




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