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1.あなたが食べているものは偽物のししゃもかもしれない

ししゃも
普段の朝食などの食卓や、赤ちょうちんでも酒の肴として根強い人気があるのがししゃもです。ところが一部の北海道出身者は「あんなものはししゃもではない」と、怒っています。

内地の友人に札幌でししゃもを食べさせたら『今まで食べていたのと形も味も全然違う』と、驚いていていました。内地でししゃもといって売られているのは、実は大半がカペリンという魚です。

カペリンとして売っているならそれはそれでいいですが、ししゃもとして売られていれば詐欺に近くなります。

ししゃもはサケ目キュウリウオ科ししゃも属。その姿から漢字は「柳葉魚」があてられています。北海道の太平洋岸だけにすむ日本固有種です。沿岸の水深120メートルより浅いところにすみ、ゴカイや甲殻類などを食べて成長します。10月から11月にかけて川を溯上して産卵する特異な生態をもっています。

1980年代には年間1000トン前後だった漁獲量は、回帰率が低い人、人口孵化についても未解明な部分が多いなどの理由から、減少傾向にあります。このためいまでは高級魚扱いされています。実際、スーパーで見かけることはあまりなく、都会では産地直送で入手するほうが手に入るかもしれません。

価格も高く、例えば、雄、雌各8尾ずつのセットで1200円以上します。
2. そこで代用品になっているのが、カペリンというカラフトししゃもなのです。ししゃもと同じキュウリウオ科だが、カラフトししゃも属で、日本へはアイスランド、ノルウェー、カナダなどの北洋域でとられたものが輸入されています。沿岸から沖合の水深300メートルまでを遊泳し、小型の甲殻類などを食べて育ちます。

ちなみに00年の輸入は32万トン強です。「全国で流通している子持ちししゃもの90%以上はカペリン」(水産関係者)といわれるほどです。両者の見分け方はウロコがポイントになります。カペリンのウロコはとても小さくほとんどないように見えるのに対して、ししゃもは大きくはっきりとしているのが特徴です。


3.ししゃもの見分け方を紹介
ししゃもの漁獲量は少なくて、1000トン~2000トンに対し偽物のカペリンは、年間漁獲量が約200万トンになります。なので、私たちが普段食卓で食べているししゃもはほとんどが、偽物のししゃもと思って間違いないでしょう。

本物と偽物を見分けるには、まず原産地に注目して見て下さい。本物のししゃもは日本固有の魚なので、日本以外では漁獲できません。
偽物のカペリンは殆どが輸入のため、原産地が日本でない場合が多いです。

生息域が広く北太平洋、北大西洋で多く取られています。不思議なことに、偽物のししゃもであるカペリンは、ししゃものいる北海道では見られない魚です。

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