調味料は危険がいっぱい!安全な選び方をそれぞれ詳しく解説
目次
- 1.化学調味料・うま味調味料
- 2.ドレッシング
- 3.マヨネーズ
- 4.砂糖
どんな料理でも、パラパラとふりかけるだけで手軽にうま味が出せる化学調味料。原料は植物から作られていても、 製品の正体はグルタミン酸ナトリウムという化学物質です。
安全性に対する疑問が次々と出され、最近では台所に置かない家庭も増えています。
しかし、売り出されて大量生産が始まった頃は、頭がよくなる物質といわれたこともありました。これは、脳の中にグルタミン酸というアミノ酸があるからです。
グルタミン酸自体は、他の食物にも含まれるありふれた物質です。グルタミン酸ナトリウムは、体内でこのグルタミン酸に分解されます。
しかし、すべてが分解されるわけではないのです。分解されなかったグルタミン酸ナトリウムは、脳や神経に何らかの作用を及ぼします。脳や神経は複雑に機能しているため、簡単に安全といいきることはできません。
脳には、有害な物質を入れないための関門があります。しかし、幼児はまだこの関門ができあがっておらず、脳に損傷を与える恐れがあることから、アメリカではベビーフードにグルタミン酸ナトリウムを添加するのは禁止されています。
グルタミン酸ナトリウムの弊害としてよく知られているのは、中華料理店症候群です。
アメリカのボストン近郊で、中華料理店で食事をしたあと、10-20分ほどで首筋から腕にかけてしびれや灼熱感があらわれ、それが胸にひろがり、さらに全身の緊縛感やだるさを感じるという症状を訴える人が現れました。調査の結果、原因となったのはグルタミン酸ナトリウムでした。体質にもよりますが、空腹時に3~5グラムのグルタミン酸ナトリウムをとると、人によってはこの症状が現れるといわれています。
グルタミン酸ナトリウムを投与したラットの網膜組織が破壊されたというアメリカの医師の実験結果や、人の自律神経の働きをつかさどる視床下部の細胞を破壊するという研究があることから、より深刻な害をもたらすという主張もあります。
また、グルタミン酸ナトリウムからは、熱を加えると発ガン性や変異原性のある物質が生まれることもわかっています。
こうした間題点が指摘されるようになってから、「化学調味料」ではなく「うま味調料」「風味調味料」といった呼び方の製品も発売されるようになりました。しかしこれらは、化学調味料にかつお節の粉末や昆布のエキスといった材料を加えただけのもの。実体は40%が化学調味料です。
買い物をするときに原材料表示を見る習價のある人は、「調味料(アミノ酸等)」という表示をあらゆる食品で目にしているはずです。これが化学調味料で、気をつけていないと知らないうちに多量に摂取してしまぅ危険性があります。化学調味料が含まれていない食品を意識的に選び、家庭で料理を作るときは、なるべくうま味調味料なども含む化学調味料を使わないようにしましょう。
外食するときには、ファミリーレストランやファストフードなどでは、化学調味料を多く使う傾向があるので注意しましょう。ラーメン店の紹介などを見ていると、化学調味料を使っていない店では「無化調の店」などと強調しています。逆にいえば、いかに普通の店では当然のように広く化学調味料が使われているかという証拠です。
なんでもおいしく感じさせる化学調味料は、確かに便利です。しかし、これは舌をごまかしているだけ。過剰な調味料の摂取が、安全性や素材本来の味に対する味覚を鈍らせてしまいました。
食事は、生きるために必要な物質を取り入れるだけの作業ではありません。食事を通じて、人は人とつながり、 自然の移り変わりと向きあってきたのです。
2.ドレッシング
「健康のために野菜を食べよう」と思ってまず食べるのが、サラダではないでしょうか。
サラダにはドレッシングが欠かせませんが、このドレッシング、市販のものには、色をつけたり、ねばりけを出したり、甘味を加えるために、カラメル色素、カラギーナン、ステビアといった危険性の高い食品添加物がたくさん使われています。
原材料のなかでいちばん量の多い油にも問題があります。オーソドックスなドレッシングは、植物油と酢またはかんきつ類の果汁をベースとして、食塩、糖類、香幸料などを加えて作られています。
このうちの植物油には、紅花油、コーン油、ナタネ油、サンフラワー油などさまざまなものが使われますが、なかにはパーム油が使用されているものもあります。パーム油には、酸化防止剤のブチルヒドロキシアニソール(BHA)が添加されています。
BHAは、パーム油にだけ添加が認められている食品添加物で、発ガン物質です。
また、パーム油を含めた植物油には、リノール酸、αーリノレン酸という必須脂肪酸が含まれています。リノール酸というと、コレステロール値を下げることから、体にいいというイメージがあるかもしれません。
確かにこれらは体内では合成できないため、食物を通して取り入れなくてはならない物質です。しかし最近の研究では、リノール酸を摂取しすぎると視力が低下し、物覚えが悪くなり、ぜんそくや高血圧の原因になるなどの悪影響が出てくることがわかってきました。一方のαーリノレン酸は、アレルギー症状を解消したり視力を高める効果があるといわれています。
ドレッシングは、自宅で作ることもできます。手間を惜しんで体に悪いものを食べるのではなく、自分で好みにあわせて作るのがいいでしょう。市販のものを買う場合も、表示をよく確認し、できるだけ体に悪い添加物が入っていないものを選ぶことが大切です。
原材料の油は、パーム油を避けるのはもちろんですが、リノール酸の含有率が高い紅花油やコーン油、サンフラワー油が使われているものもできるだけ避けましょう。
3.マヨネーズ
主原料の卵には、鶏の配合飼料に使われる輸入殼物の農薬や、飼料に加えられる杭生物質などが残留している可能性があります。また植物油には菜種油と大豆油が使われ、これらに含まれているリノール酸は、視力低下、物覚えの悪化、ぜんそくや高血圧の原因になるともいわれています。
カロリーも1食分(15グラム)で100キロカロリーと、かなり高い食品です。マヨネーズの原料の7割は油ですが、お酢がさっぱりとした口あたりにするために食べ過ぎてしまうのです。
マヨネーズには、殺菌力のある酢と、細菌の繁殖を抑える食塩が使われているので、食品添加物はあまり使われていません。しかし、一部の商品に発ガン性や催奇形性が認められているカラギーナンが使われたものがあります。
市販のものを買う場合は、添加物があまり使われていないもの、とくに力ラギーナンが含まれていないものを選びます。
最近は、何にでもマヨネーズをつける人が増えていますが、カロリー、卵と植物油への不安、容器の問題などを考えると、マヨネーズは大量に食べないのがいちばんの対策でしょう 。
4.砂糖
精製された白砂糖の摂りすぎは、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こすといわれています。またカルシウム不足を招き、骨や神経をもろく細くします。口の中では白砂糖によって虫歯菌の活動が活発になり、
菌が生み出す酸が歯のエナメル質を溶かして虫歯の原因にもなります。
また最近では、 精神面への影響にも関心が集まっています。 とくに成長過程の子どもに白砂糖ばかり与えると、虚弱体質で意志が薄弱になる、神経質になる、集中力がなく飽きっぽくなる、泣き虫で怒りっぽく気が短くなる、精神的に不安定になりイライラしやすくなるなど、非常に悪い影響があることも指摘されています。子どもにこのような徴候が見られたら、どんな食生活を送っているか、考え直す必要があるでしょう。
砂糖の害が知られるようになり、また砂糖のカロリーがダイエットの敵とみなされるようになってから、「ダイエット」「ノンシュガー」などをうたった商品が増えてきました。
こうした商品では、砂糖のかわりに合成甘味料が使われています。なかでもアスパルテーム、サッカリン、ステビアなどは、健康に砂糖以上の悪影響を及ぼす恐れがあります。
白砂糖はもちろん、砂糖全般の摂取を控えることが健康のためにもいちばんです。とくに成長期の子どもには、砂糖は百害あって一利なしといえます。
砂糖を多く摂らないようにするためには、日頃からタンパク質や野菜、玄米などを多く食べ、食生活で砂糖と距離を置くこともポイントです。
どうしても甘いものがほしいときは、純良の蜂蜜か、未精白の黒砂糖やてんさい精など、自然食品にしましょう。甘いものを食べた後は歯磨きを忘れず実施し、ウーロン茶や緑茶に含まれるカテキンは虫歯菌を減らす効果があります。さらに緑茶は砂糖の摂取で失われるビタミンCも補うことができます。