清涼飲料水・ドリンクは危険がいっぱい!安全な選び方をそれぞれ詳しく解説
原材料の表示を見ると、砂糖と添加物だけで作られる製品もかなりあります。使われている添加物も、アスパルテーム、タール系色素、安息香酸ナトリウムなど、毒性が強いものばかりです。
添加物と同じくらいに、糖分にも大きな問題があります。清涼飲料水の糖分は、すばやく体内に吸収されて急激に血糖値を上昇させます。すると、血糖値を下げるインシュリンというホルモンが通常の3倍も分泌され、逆に血糖値が急激に低下してしまうのです。
この大きな血糖値の変化が、精神に影響します。清涼飲料水を飲んだ直後のブドウ糖が脳にあふれているときにはハイな精神状態になり、逆に低血糖に落ちたときは目まいや息切れといった生理状態と、頭がボーッとするといった精神症状が現れます。
また、糖分の処理にビタミンBを消費するため、糖分を多く摂るとビタミンBが欠乏します。すると、 ちょっとした音にもストレスを感じるようになることがわかっています。
炭酸(二酸化炭素)は弱酸性で、リン酸カルシウムが主成分の歯や骨を溶かしてしまう作用があります。 ナトリウムがよく使われているハムやウインナー、 ベーコンなどの肉加工品、 はんぺんやちくわなどの魚肉練り製品などを同時に食べるときには、注意が必要です。
表示例:清涼飲料水
名称 | 乳酸菌飲料 |
原材料名 | 糖類、果汁、脱脂粉乳、乳酸菌、発酵乳、安定剤、甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK)、クチナシ色素 |
内容量 | 500ml |
賞味期限 | キャップに記載 |
保存方法 | 直射日光・高温多湿を避けて保存 |
販売者 | 株式会社○○ 住所 |
⇔胎児への影響が心配されている
2.牛乳
食用の牛もそうですが、乳牛の飼料にも、合成抗菌剤、杭生物質、寄生虫駆除剤などが加えられた配合飼料が与えられています。牛乳には、それらが、溶け出している可能性があります。
牛乳は、殺菌法にも問題があります。現在日本で生産されている牛乳は、次の4種類の方法で殺菌されています。
①62~65度で加熱し、そのまま30分間保持する低温長時間殺菌(LTLT)
②72~75度で15秒間、加熱処理する高温短時間殺菌(HTST)
③予備加熱のあと120-130度で2~3秒加熱し、約15度まで冷却させる超高温減菌(UHT)
④140~150度で3~5秒の加熱処理を行う超々高温瞬間滅菌(LL・ロングライフ)
このうち、牛乳の95%が③の超高温減菌(UHT)で殺菌されていますが、高温で熱するため調理臭がつき、 タンパク質の変性が起こることが問題とされています。
牛乳には、人の乳と比べて4倍のカルシウムが含まれています。しかし、日本人の80%は牛乳の乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)をもっていなかったり、もっていても少なかったりするため、いくら牛乳を飲んでも成分はほとんど体外に排出してしまいます。
だから、牛乳を飲むと下痢を起こしやすくなるのです。この症状を、乳糖不耐症といいます。
乳糖不耐症の人、牛乳が苦手という人まで、カルシウムを補給するために牛乳を飲む必要はありません。カルシウムは、小魚などほかの食べ物から補うこともできます。
牛乳の鮮度は、住んでいる場所に近い産地名の牛乳ほど新鮮です。牛乳は生産者から近くの牛乳工場へ運ばれて、パックされて出荷されるからです。殺菌法では、味からも安全性の面からも、低温殺菌牛乳が望ましいでしょう。冷蔵技術や輸送システムが充実した現在、よほど特別な場合を除いて、ロングライフミルクをあえて選ぶ必要はありません。
さらに買う際には、地域や酪農家が特定されている「顔の見える」牛乳を選びましょう。パックにはさまざまな情報が書かれています。生産している地域の紹介や飼育方法、季節による乳脂肪分の変化など、消費者に多くの情報を提供しようという姿勢を見て、信頼できるかどうかを判断するのもいいでしょう。
3.お茶
茶葉を買うときには、まず「国内産100%」と表示されているものを選びましょう。産地で選びがちですが、ほかの産地のお茶をブレンドして売っているケースもあり、あてにできません。
インターネットなどで検索すると、無農薬、減農薬、あるいは有機栽培をしている生産農家のお茶を見つけることができます。問い合わせてみて、対応から信頼できるかどうかを判断してください。日本より厳しいEUのオーガニック基準に合格している生産者なら、まず安心です。
使われている茶葉の素性もわからず、容器の製造・リサイクルにエネルギーを消費するペットボトルのお茶は、 わざわざ買う必要はありません。
1999年、テレビの報道から火がついた埼玉県所沢市のダイオキシン問題では、特産の狭山茶のダイオキシン汚染が問題になりました。しかし、ダイオキシンは水には溶けにくく、またお茶に含まれるカテキンにはダイオキシンの毒性を抑える効果があるともいわれています。過度に心配する必要はないでしょう。
カテキンによる殺菌効果やガンの予防効果が話題にのぼるようになって、 脚光をあびているのが日本茶です。ところが、家庭用のお茶の葉の購入量は横ばいで、あまり伸びていません。かわりに伸びているのが、缶やペットボトル入りのお茶です。清涼飲料水の消費量に占めるお茶の割合は、1991年から2001年の10年間で9倍にもなっています。
ペットボトルなどで売られているお茶は、ほとんどが二番茶以降の安いお茶です。国内のお茶の農家は、安いお茶の生産は敬遠するため、消費が増えたぶんは結果的に主に中国からの輸入に頼っています。
海外産のお茶の葉には、許可されていない農薬が使用されている恐れがあります。実際、EUで厳しい残留農薬基準を採用したとたん、中国からEUへのお茶の輸出量が半減しました。
しかし、国産の茶葉ならば大丈夫というわけではありません。他の農産物と同じように、お茶の栽培にも当然農集が使われています。おいしいお茶の葉がとれる木、とくに品種化された木が多い茶園ほど虫や病気の害を受けやすく、農薬を使わなければ病虫害を避けるのは難しいです。実際に微量ながら残留農薬が検出されたこともあります。
またひどいものでは、 うま味を増すために化学調味料のグルタミン酸ナトリウムを、添加したお茶もあります。