目次

1.遺伝子組み換え表示が義務化されている食品は少ない

遺伝子遣伝子組み換え作物とは、ほかの生物からとりだした遺伝子を組みこんで、害虫や除草剤に強い性質にした農作物のこと。

問題点は、除草剤に強い性質のため、かえって除草剤をたくさん使うことになることです。また、遺伝子組み換え技術を応用して生産した健康食品「卜リプ卜ファン製品」による事故では、アメリカを中心に推定6000人の被害者を出し、38人が亡くなっています。有害という結論は出ていないものの、避けたほうが賢明です。

表示が義務づけられている農作物には、大豆、とうもろこし、じゃがいも、なたね、綿実があります。また、加工食品ではとうふ、油揚げ、納豆、みそ、コーンスナックなどの表示が義務づけられています。

ただし、表示の義務は、原材料の重量の5パーセント以上、または原料中の上位3番目に入っている場合に限られます。遺伝子組み換えと品種改良の違いは、DNAの構造を直接的かつ人為的に変化させているかどうかの違いになります。

遺伝子組み換え
 ・機能のわかっている遺伝子を組み込んだり排除することで、生物に対して意図的に性質を導入したり排除する技術のこと。

品種改良
 ・突然変異種を見つけ出す。
 ・化学薬品などを作用させて種無し植物を作る。
 ・「掛け合わせ」を行うことで、望ましい形質をもった子孫を作る。

DNAに変化を与えるという点では、遺伝子組み換えも品種改良も同じなのです。遺伝子組み換え 「遺伝子組換え作物は健康に悪影響がある」という主張のおかしさがここにあります。
ヒトの健康に悪影響があるかどうかは、どのような遺伝子を導入させたかどうかで決まり、遺伝子組み換え技術それ自体は危険性に直接関係しません。

今までの品種改良によって生まれたあらゆる作物も間接的に遺伝子をいじったものです。
確かに「遺伝子組換え作物は絶対に安全」とは言い切れませんが、遺伝子組換え作物の健康リスクは従来の品種よりも低く、さらに、従来の品種よりもはるかに厳しい安全性試験をパスした品種だけが実用化されているという事実があります。

遺伝子組換え作物仕様の表示義務がある食品は下記の通りです
大豆、とうもろこし、ジャガイモ、菜種、綿実、アルファルファ、テンサイ及びパパイヤとこれを主要な原材料(重量が上位3品目かつ食品に占める重量が5%以上)とする特定の加工品のみ。
それ以外は、表示義務がありません。

また、対象作物品以外は「遺伝子組換え作物を使っていない」という表示も出来ません。
(そもそも対象作物以外の遺伝子組換え作物は輸入できないので、国内で流通していない)
優良誤認となるからです。

2. 遺伝子組換えダイズおよびそれを使った加工品
例えば、豆腐や納豆には表示義務があります。
一方、油や醤油のように、加工の過程で、DNAやタンパク質が分解、除去されたものは、製品を調べることが不可能なので、表示義務はありません。
ただし、「不使用」という表記はしても良いことになっていますが、その場合は、それなりの基準に従う必要があります。

例えば「あきたこまち(遺伝子組換えでない)」みたいに書いたら、あたかも世の中に遺伝子組換えされたあきたこまちが存在するように誤認させることになります。
今表示が義務化されている農作物は、遺伝子組換え農作物として流通していることが確認されているものだけです。

意外なところにも遺伝子組み換えがあります。
日本は家畜用の飼料はほとんどアメリカなどから輸入してます。アメリカで生産してる家畜用の飼料なんてほとんどが遺伝子組み換えだと思われます。例え、国内産でも乳製品(アイス、チーズ、牛乳、ヨーグルト)、卵、肉などは、間接的な遺伝子組み換え食品だといえます。それらのタンパク源が遺伝子組み換えに由来するものなのですから。

3. 遺伝子組換えをして、どんな植物を作っている?
害虫に強いとか、収穫量が多いとか、油の量が多いとか、そういう特徴を持たせるためにやっているコトなのです。
天然の生物に、人間が人工的に手を加えていじることが許されないと台風に強く、収穫量の多いイネをつくるために、背の低い品種と収量の多い品種を掛け合わせるなんてことが、ごく普通に行われています。そう考えると遺伝子組み換えの方が早く、確実に目的のものを創ることができるのかもしれません。



遺伝子組み換え表示が義務化されている食品は少ない
遺伝子組み換えのトウモロコシで作られた物は多いです。コーンスターチや人工甘味料、コーン油。 そうした中で1番よく使用されているのは、コーラなどのジュースに含まれているブドウ糖果糖液糖(シロップ)ではないでしょうか。

遺伝子組み換え作物を作っている企業で1番有名なものにモンサント社がありますが、この会社はもともとベトナム戦争で枯葉剤を作っていた会社です。この枯葉剤の影響でベトナムでベトちゃんドクちゃんのような奇形で産まれた子どもが出て来る結果となりました。 ところがベトナム戦争が終わって、モンサント社は大量の枯葉剤の在庫をどうするかに頭を悩ませていました。

そこで考えられたのが除草剤として市場に売り出す事です。枯葉剤にはグリホサートという成分が含まれていましたが、このグリホサートを含むラウンドアップなどの除草剤を彼らは売り出しました。 彼らは除草剤だけでなく、除草剤をかけても育つ品種を作り出しました。それが遺伝子組み換えのダイズやトウモロコシでした。こうした遺伝子組み換えの作物を餌として飼育されたハムスターにはガンが発生したという実験結果もあります。こうした実験はその総体数が少なく、結論は有害かどうか分からないとされていますが、注意を促しても良いのではないでしょうか。

こうした遺伝子組み換えのトウモロコシからジュース類のシロップは作り出されています。 他にも日本で作られている醤油や味噌などの大豆を使った発酵食品は、ほとんどのものに遺伝子組み換えダイズは使用されていないと記入されていますが、こうした遺伝子組み換えダイズが食品に使用されていたとしても、アミノ酸が発酵の過程で分解されていれば遺伝子組み換えダイズは原材料中に未使用と書いても良いと法律で決まっています。このように表示義務のない形で遺伝子組み換え作物が食品に使われて、それが原材料名に記入の義務がない事が当たり前になされて来ています。こうした物をあなたはお子さんに食べさせていって良いと思いますか?


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