目次


お菓子の安全な食べ方
果物の安全な食べ方
主食の安全な食べ方
おかずの安全な食べ方
野菜の安全な食べ方
調味料の安全な食べ方
飲料の安全な飲み方
食品まわりの安全な飲み方

1.食品に関する身の回りの安全なもの

食品まわりの安全なもの 2.洗剤
・液体より固形石けんがいい
台所での洗いものは毎日のこと。
洗剤について不安に思っている人も多いでしょう。
台所用洗剤で一番安心なのは、台所用固形石けん。液体石けんもありますが、油汚れは固形のほうが落ちます。
手洗い用などの石けんは不可。合成着色料など、いろいろな添加物が入っていることが多いからです。
必ず、食器・調理器具洗い用や、ふきん洗い用と表示されているものを使うこと。

もし、合成洗剤を使うなら、成分表示に「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)」と書いてないものを選びます。
LASは、界面活性剤の中でも不安が大きく、食器に残ったり皮膚から浸透して体の中に入った場合、活性酸素を発生させる原因となるからです。活性酸素は、体内の細胞を酸化させ、発ガン物質をつくり、老化の原因物質になるといわれています。LASは、下水に流れたあとも分解されにくく、環境破壊の要因としても問題です。

「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」のつぎに要注意の界面活性剤は、またまた長い名称ですが、「アルファオンフインスルホン酸ナトリウム(AOS)」と「アルキルスルホン酸ナトリウム(SAS)」。
これらが成分表のトップに入っていたら、含有量が多いということ。避けたほうが賢明です。
また、非イオン界面活性剤の「アルキルフェノール」は、家庭の台所などから排出後、環境ホルモンのノニルフェノールに変化するので、選ばないようにしましょう。
台所用固形石けんを使うときは、スポンジに固形石けんをぬり、食器を一枚一枚洗います。洗浄力はかなりのものです。

ただ油汚れがひどいなら、ティッシュペーパーなどでぬぐってから洗います。
すすぎは、水を流しながらていねいに。ためすすぎだと、せっかく落ちた油分が石けん分と結びついて、食器にふたたび付着してしまいます。

ちなみに、液体石けんは、固形石けんよりも汚れ落ちがわるくなります。合成洗剤に含まれる界面活性剤は、薄すぎても濃すぎても、洗浄力が落ちます。安心のためにも、環境のためにも、説明書きの標準使用量を厳守すること。ためすすぎがよくないのは、石けん洗剤と同様です。
手肌の荒れを防ぐため、なるべくゴム手袋をはめ、使用後は皮膚の手入れを。

なお、野菜や果物は、洗剤を使わずに水洗いすること。
洗剤で洗っても残留農薬などの落ちぐあいは変わらず、かえって洗剤が食材にしみこんでしまう不安があります。

ラップ
ポリエチレン系のものを選ぶ
食品を包むラップ類は、表示の原材料名が「ポリプロピレン」か「ポリエチレン」のものを選ぶこと。また、なるべく添加物がないものを。これなら、環境ホルモンの心配がありません。

ポリエチレンラップは、しわが寄りやすい、くっつきにくい、破れやすい、価格が高いなどの欠点がありましたが、いまでは技術の進歩で、ずいぶん使いやすいものも出ています。
スーパーやコンビニなどで生鮮食品を包む業務用ラップも、安全のことを考えて、ポリエチレンやポリプロピレンに変わってきています。

避けたほうがよいのは、原材料が「塩化ビニル」や「塩化ビニリデン」のもの。
いわゆる塩ビ系ラップには、可塑剤(プラスチックをやわらかくする薬)として、しばしば「フタル酸エステル」や「アジピン酸ジエチルヘキシル」が使われています。どちらも環境ホルモンで、ラップを使用している最中に溶けだす不安があります。

ちなみに、可塑剤工業会では、食品用ラップの可塑剤にはこうしたものを使っておらず、環境ホルモンの心配はないと説明しています。けれども、添加物<名には「 脂肪酸誘導体」とあるだけで、具体的にどの可塑剤を使っているのかは不明。

また、塩ビ系ラップは有機塩素化合物のため、燃やすと
ダイオキシン発生の原因となります。

ラップを使うときにまず注意したいのは、油を使った高温の料理をラップで直接包んだり、ラップが触れたりしないこと。
環境ホルモンは、ラップが高温(140度あるいは160度を超えるなど)に加熱されると、溶けだしやすくなります。お湯は100度を超えることはありませんが、油は温度が上昇しやすいので気をつけましょう。

環境ホルモンが溶けだすといわれる塩ビ系ラップでなくても、念のためこの原則を守ったほうが安心です。
さて、スーパーやコンビニで使われているラップが、塩ビ系か、不安のないポリエチレン系なのかは、簡単に判定できます。まず、ラップの小片をピンセットではさんで、炎に出し入れします。炎から出しても燃えているならポリエチレンかポリプロピレン。出すと消えてしまうのは、ポリカーボネートや塩化ビニル、塩化ビニリデンなどです。
心配な人は、家にあるラップで試してみてはいかがでしょうか。

容器類
たわしなどでこすらない
いわゆるタッパー容器は、ポリプロピレン製のものを使うほうが安心。
高温の食品を入れる場合もあるので、耐熱温度が高いものがよいのです。
とくに電子レンジ用には、必ず耐熱温度160度以上のものを選ぶこと。
また、本体がポリプロピレン製でふたがポリエチレン製の場合がよくあるので、注意が必要。

ポリエチレンは、耐熱温度がポリプロピレンより低く、本体には異常がなくても、ふたが溶けてしまうことがあります。
電子レンジに使うなら、ふたもポリプロピレン製のものをおすすめ。
洗うときは、タワシやスポンジのかたい面でこすらないこと。
表面に傷がつくと、いろいろなものが溶けだす不安があります。

食器類
自然の素材なら大丈夫
毎日使う食器。
木製、陶器、ガラス製のものなら、環境ホルモンが溶けだす心配もなく、安心です。

ただし、表面にニスを塗った木製のお椀は、ニスから環境ホルモンが溶けだす不安があるので、注意が必要です。
ニス塗りでないもの、自然素材のうるし塗りのものを選びましょう。
プラスチック食器なら、原材料樹脂がポリプロピレン製で、耐熱温度100度以上のものを選びます。

ポリプロピレンなら、環境ホルモンが溶けだす不安はありません。
容器類と同じで、洗うときは、タワシやスポンジのかたい面でこするのは避けましょう。傷がつくと、何が溶けだすかわからないからです。

乳児・幼児用食器
ポリブロピレン製のものなら合格
食べるときに、食器を落としたり、ひっくり返したりしても危険がないように、赤ちゃんの食器は割れにくいものがよい。

原材料がポリカーボネートの食器は、まさしく割れにくいために、乳幼児のコップやお皿によく使われています。
しかし、原料となる「ビスフェノールA」は、環境ホルモン。熱湯、油、酢、アルコールに溶けだしやすいので要注意。

また、メラミン樹脂の食器は、原料がホルムアルデヒドで、これも健康に有害です。
そこでプラスチックなら、ポリプロピレン製を選べば安心。
また、ニスを塗っていない木製のお椀もおすすめです。
やはり乳幼児用食器も、洗うときは、タワシやスポンジのかたい面でこするのは避けること。

哺乳瓶
安全なのはガラス製のも
生まれたばかりの赤ちゃんが使うほ乳びん。安全には、くれぐれも気を配りたいもの。

ほ乳びんには、ガラス製のものと、プラスチック製のものがあります。
割れにくいことから、プラスチック製のものを選ぶ人も多いのですが、プラスチック製のほ乳びんに多いのは、ポリカーボネート製のもの。
このポリカーボネート製の原材料は、環境ホルモンのビスフェノールAです。
ほ乳びんは殺菌のために熱湯消毒をするので、環境ホルモンが大変溶けだしやすい条件になっています。

しかも、ほ乳びんは、ほ乳びんブラシなどで洗うことが多く、傷がつきやすい。
いっそう、ビスフェノールAが溶けだしやすくなっています。
また、ほ乳びんに入れるミルクには、乳脂肪分が含まれます。ビスフェノールAは脂に溶けやすく、温めることで、さらに溶けだしてきます。
これは、ちょっと不安。
赤ちゃんが一番、環境ホルモンの影響を受けやすいといわれています。

いろいろ不安を抱えているプラスチック製のほ乳びん。万が一の危険が指摘されているのですから、使わないこと。
やはり、ガラス製のほ乳びんを選ぶべきです。
また、ほ乳びんは、台所用の石けんで洗うようにします。
十分に水洗いをして、熱湯消毒して使えば、いつも安心。


ペットフード
数年前、愛犬が死んだ。雄の雑種で18歳。朝早く眠るように横たわっていた。最後に診た獣医師は、「この町では一番の長寿犬ですよ」と言った。大事な家族をなくし、大きな悲しみだったが、18年間、家族を癒してくれた愛犬に感謝の念で一杯だった。
その獣医師によると、10年ほど前から、毛が抜けたり、肥満症などのペットの異常が急増しており、ペットフードに大きな原因がある、という。
以前、あるテレビ局が「今、ペットが危ない」という番組を3回連続で放映したことがペットにも人間同様のアレルギーや生活習慣病が多発しているということで、1、2回目はストレスやノミ、ダニの問題などを取り上げ、3回目にどうもペットの食事にも問題があるのではないかということでペットフードを取り上げた。
番組は複数の獣医師がペットフードに使われている酸化防止剤(BHA、ブチルヒドロキシアニソール)が問題であると証言し、終了したが、終了と同時に、テレビ局と全同の開業獣医師宅にペットフード業者から抗議のFAXが入ったそうだ。
「放送された番組はまったくの握造です」という。
冗談ではない。BHAはラットの実験で胃にがんができることが確認されている添加物で、パーム油か煮干し以外には使用できない。
ペットフードには食品衛生法は適用されない。
それをいいことに小動物の犬や猫が無制限に摂取すれば、たちどころに健康被害が出るのは明らかだ。






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